はじめに
こんにちは。
決算シーズンも終盤ですね。
中小型株を中心に、保有株の決算レビューを書いていますが、銘柄数が増えるにつれて記事数も多くなってきます。今回レビューするアサンテの他、イエローハット(9882)、システム情報(3677)、大型株(まとめ)の決算レビューを現在書いている所で、終わりが見えてきた所です。もう少しお付き合い頂ければ幸いです。
今回は、保有株であるアサンテ(6073)の決算レビューです。鉄壁の財務を誇る高配当株で、昨年のコロナ影響を除けば利益率もまずまず高い、クオリティ銘柄との考えで保有しています。昨年はコロナ禍の影響を受けて厳しい結果でしたが、今期のスタートはどうでしょうか。年間の業績を占う注目の1Q決算が8/4に発表されましたので見ていきたいと思います。
アサンテについて
住宅用シロアリ防除でトップの会社です。
同社資料からキーワードをピックアップすると、以下の魅力が見えてきます。
- 既存住宅の長寿命化を進めたい「国策」の後押し
- それに伴い住宅メンテナンス市場は「莫大な潜在需要」を有している
- コロナ禍によって加速したテレワーク、地方移住など「アフターコロナの顧客の意識の変化も同社にとって追い風
関東地盤ですが徐々に西日本にもビジネス範囲を拡大しており更なる成長に期待したいです。地方では特に影響力の大きいJA(農協)との提携も業績拡大を後押しするでしょう。
決算内容
前期2Qから連結決算に移行したため、決算短信では前年の業績数値および対前年の増減率が非開示でした。業績予想(通期および2Q累計)に対する進捗率を参考として記載します。
22.3期1Q業績(進捗率)
売上:27.4%(対通期)、49.5%(対2Q)
営業利益:34.0%(対通期)、45.5%(対2Q)
最終利益:34.6%(対通期)、44.5%(対2Q)
季節要因として、同社業績は上期に偏重する傾向がある様です。シロアリ発生のピークが5〜7月であり、防除の需要もこの時期に集中するためです。そのため、通期予想に対する進捗率(特に利益)は高くなっています。
通期業績予想は修正なく、EPS:118.58円、1株配当:62円を据え置きです。
引き続き消費マインドの冷え込みや感染拡大への警戒感から営業活動に影響がある様ですが、通期では概ねコロナ前の業績水準に戻る見込みです。1株配当は昨年から2円増配の62円の予想。
1Qのスタートは、ほぼ計画通りと言った所でしょうか。1点気になっているのは、月次の数字(売上)が6月、7月と対前年マイナスになっていること。月次はアサンテ個別(連結ではない)の数値であり、前年は4〜5月に緊急事態宣言による外出自粛があったため、6〜7月はその分が嵩上げされていることを考えるとリーズナブルな気もしますが・・
この1Qも取り分けプラスのサプライズがあった訳では無いので、買い増しは慎重に考えたいと思います。とりあえず様子見ですかね。
以上、アサンテの決算レビューでした。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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