こんにちは。
今回は、保有株である東京個別指導学院(4745)の決算内容を振り返りたいと思います。2月決算の銘柄であり、3、6、9、12月に偏りがちな配当月を分散する目的もあり保有しています。4%超の配当利回りに加えて年1回(2月末権利)株主優待でカタログギフトが貰えるため、のんびりホールドの方針です。
東京個別指導学院について
東京個別指導学院は、ベネッセ傘下で社名の通り個別指導塾を運営している会社です。首都圏中心ですが関西、愛知、福岡にも教室があります。
21年2月期の業績は外出自粛による休校、授業料免除、教員の給与保障の影響で大幅に打撃を受けましたが、何とか黒字で持ちこたえてくれました。厳しい状況でも配当と優待を維持しており株主想いの会社ですね。コロナ前は増収増益トレンド、ROEは15~20%で推移しており悪くないですね。加えて自己資本比率70%台の好財務です。コロナ前の水準に戻れば、指標的には問題ないと思います。
懸念点は、少子化が進んでいく中での成長性です。学習塾の将来ってどうなんやろ?とか思いますが、今回のコロナ禍を受けてオンライン授業をスタートさせるなど、新しいサービスによる成長機会はまだ残されている様に思います。あれこれ悩みはありますが、株価は600円台、100株保有で約6万円と少額投資が可能で配当利回り4%超え、おまけに株主優待もついてくると言うことで、のんびり保有している銘柄です。指標面では、コロナ禍からの回復途上でPERはやや割高ですね。
株価:626円(21年7月15日終値)
配当:26円(配当利回り4.15%)
PER:24.0倍、PBR:4.67倍
決算内容
7/8に22.2期の1Q決算が発表されています。では、見ていきましょう。
22年2月期 1Q業績(実績)
売上+102.5%、営業利益 赤字、最終利益 赤字
EPS:-8.31円、1株配当:26円
1Qは赤字のスタートですが、焦る必要はないですね。要因は決算短信に書かれています。以下、抜粋します。
当社の業績は教育事業の性質上、夏期・冬期講習会等が実施される第2四半期連結会計期間及び第4四半期連結会計期間に売上高が大きくなります。一方で、第1四半期連結会計期間においては、新学年を迎える時期に合わせて生徒募集活動を活発に行い、広告宣伝に係る投資を集中的に実施することから、季節変動要素として一時的に損失を計上する傾向にあります。(東京個別指導学院「22年2月期1Q決算短信」より)
同社ビジネスには季節性があるとのことですね。昨年も1Qは赤字スタートでした。赤字幅は、昨年対比で大幅に縮小しています(最終損失:△13.8億円⇒△4.5億円)。2Q以降の巻き返しに期待したいと思います。
続いて、通期の業績予想です。
22年2月期 通期業績(予想)
売上+15.6%、営業利益+259.3%、最終利益+458.5%
EPS:26.03円、1株配当:26円
通期業績は昨年対比で大幅に改善予想です。株主還元については26円配当と株主優待制度の継続は既に明言されています。以下の決算説明資料14ページに記載がありますので、ご興味ある方はご覧下さい。
4Qmaterials_20210413-2 (2).pdf
とは言え、配当性向ほぼ100%ですので、これ以上の増配はなかなか期待し辛い所かなと思います。厳しい環境が続く中、ICTへの投資も進めながらの事業運営ではありますが、少しずつ良化してきてくれることを期待するのみです。
以上、東京個別指導学院の1Q決算レビューでした。
最後までご覧頂き有難うございました。
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東京個別指導学院21.2期の本決算レビューです。